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人生について考えたこと

カテゴリー:ひとりごと

私は、音楽教室の講師の仕事の他に
セレモニー演奏の事務所の代表として仕事をしています

私自身も演奏の仕事に入ることも多く
多くの方の最期をエレクトーン演奏でおくっています。
どんな方との最期のお別れはとても悲しいものですが、
最近、本当につらく悲しいセレモニーでの演奏をし
生きることについて考えさせられました

その方は、享年47歳女性の方でした
数年前に白血病になり、骨髄移植もされがんばられたのですが
長い闘病の末のお旅立ちです。

もちろん亡くなられた方に対してはご冥福をお祈りするしか
ありませんがその方の人生最期の時間をご一緒して思うのは
同世代の方の死は、他人ごとではなく
もし、私がもう人生ここで終わりだと宣告されたらと思うと
・・

たくさんの生徒さんや友人・仲間に囲まれて健康で
好きな音楽の仕事をしている今の自分がいかにしあわせであるかと・・
実感せずにはいられません

多分私もこの仕事をしていなければなかなか実感は湧かなかったと思いますが
人間は必ず死が訪れることを頭でわかっていても忘れています。
いつまでも今が続くこと・・毎日が来ることが当たり前だと・・
実はそうではなく死に向かって毎日を生きているのです。

とても重いテーマですが、ここから目をそむけない方が良いと思います。
そうすれば今この時間がいかに幸せかと感じれると思います。

それから、愛する人との別れも必ずやってくるということを・・

この方にはご主人がいます。喪主様でした。
私は、一番最初に喪主様にごあいさつにいき
お別れシーンで演奏する曲のリクエスト曲
今回は、平井堅さんの曲のリクエスト曲だったので5曲ほど
ヒット曲の曲を確認させてもらったところ
その曲目を目したとたん涙されました。
こういうことはあまりありませんので、私もビックリしましたが
それほど奥様に対しての想いがあるのだろうと推測できました
これにはやはりウラがありまして
奥様が数ヶ月前、最期に外出されたのが、奥様が大好きだった平井堅さんのコンサート
だったそうです
旦那様は献身的に奥様を看護されたそうです。
とても仲の良いご夫婦だったそうで
それは、ご主人の悲しみを目の当たりにしていれば
すぐわかりました

喪主様の号泣される姿には
いつか愛する人との別れがきたときに残された方もとてもツライことである
ということを目の前で見せられ
別れにも覚悟がいるように思いました。


喪主様の最期のご挨拶・・
演奏しながら涙してはいけないのですが
涙がとまりませんでした
奥様に対して語りかけられまして
二十歳で出会って27年、今までありがとう大好きだったよ
助けてあげられなくてごめん
守ってあげられなくてごめん
亡くなった奥様も無念だったと思いますが
残されたご主人ももっとツライのだと思いました
このツライ悲しみを乗り越えるには相当時間がかかると思いますが

人間は、悲しみを乗り越えていけます。
そのためには、たくさん涙を流し悲しんであげることが
大切です。
これはグリーフケアの考え方です。

喪主様の号泣する姿
愛する方を失えば当たり前の姿なのだと思います。

先に逝くのも残されるのもどちらもツライことです
そのことをわかっていれば
自分の回りの家族や大切な人にやさしくなれるのではないでしょうか?

今回のセレモニーはそんなことをかんがえさせられた出来事でした

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます

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